コラムコラム

自然との接点をつくる

 新型コロナウィルスの問題が発生し、住まいに「自然との接点をつくる」ことが、改めて大事なことだと感じています。人間は地球で暮らす生物の一員であり、人工的な環境下で生きることは困難です。今回のように外出が規制されて住まいに篭ることになると、この課題に取り組んでいたかどうかで、暮らしに大きな差が生じているのではないでしょうか。

 窓や屋外空間を通して、太陽や風、鳥や植物との良好な関係をつくり、また室内に多様な自然素材を取り入れることで、住まい手は五感を通して癒しや安心感を得ることができます。

 小さくても庭に木や草花を植えて、外に憩いの場をもうける。鳥の声や、植物の四季の変化を楽しめる「窓」をつくる。無垢のフローリングに自然塗料を施して、裸足で質感を楽しむ。珪藻土やしっくい、板張りで、視覚や嗅覚、そして空気感を楽しむなど。このような配慮が、住まい手に貴重な「癒し」を与えてくれるはずです。

写真は、高知県産の土佐杉を構造材とし、スギやヒノキ、土佐漆喰で室内を仕上げた「あざみ野南の家」です。詳細ページは→こちら

あざみ野南の家(キッチンからLDと庭、土間玄関を見る)
あざみ野南の家(土間玄関から道路越しの桜を見る)
あざみ野南の家(庭のデッキと植物)
新型コロナウィルスの自粛のため、急遽完成したアウトドアリビングの空間。
ご主人手作りのシェードです。クライアントさんから写真を送っていただきました!
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